Team “詠人不知”
作詞作曲 : 2997,SHIRAZU
Illustration : 糠星
Guitar : YOLOz
Bass : いちき
企画”ボカタッグ”にて共作した楽曲です。
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Lyrics
時折思ってること、
久しぶりに筆をとって
言葉にするのはなんとなく
恥ずかしいままの暮らしごと
きっとあなたは簡単に
慣れてしまうでしょう
半端な形の月を見ています
風、薫る季節に
貴方の事を思ひ出します。
思慮深い貴方の事です。
きっと案じて居るでしょう。
少し早い夜明けで
あなたの袖の季節に辿り着いた
いつでも一歩遅い、いつでも一歩遅いんだ
筆をなぞる指が止まらない
言の葉は溢れて
届くかも解らない思いを書き連ねて居る。
在るだけの心の便箋集めて。
あなたの欠片ひとつで
生き延びてしまえるような
文字のくせや堅苦しい語尾と
共に旅ができていた
あなたの破片ひとつを
手放さないように
この文言が、届いていますか?
貴方の生活が未だ、乾いた儘なので
屹度想いは届いて居ない。
徒花と咲いて散って仕舞う。
あの時話してたこと
今になってやっとわかった
貴方の涙一つで
居ても立っても居られ無いのだ。
細く柔く、靱やかな声で
僕の名前を呼んでくれ。
屹度、生きてゆけるよ。
貴方独りでも。
綴って居る文字は滲んで止まない。
ひとつ、ふたつ、数えるたびに
返事は遅くなっていった(此の手紙を貴方が読む迄)
景色をどれだけ(景色を何れだけ)
あなたがいない
景色をどれだけ書けばいい?(景色を伝えられるか)
あなたの面影を、愛せばいい?(忘れられるように)
ねえ
あなたの欠片ひとつを
集めるだけの日々で
その言葉も、途絶えた意味も
ほんとうはわかっていた!
あなたの破片ひとつを
手放さないように
この文言が、届いて
届いていますか?